『いのちの地図帳』

              牧師 林 宣雄

 地図や地球儀を眺めていると楽しい。

 いろいろな形の、いろんな国が、様々な色に分けられている。でも、それらの国々に住んでいる人たちには、地図だけではわからない生活模様があるはずです。NHKスペシャルデータマップ63億人の地図をみると、世界と日本の驚くべき現在がわかります。例えば「寿命の地図」では世界の平均寿命をみる。日本は81.9歳で1位である。シエラレオネという国は平均寿命が34歳である。これを詳しく「世界の乳幼児死亡数」で調べると、5歳までに3人に1人が死ぬ国がある。世界最短命国では、ほとんどの子どもたちが栄養失調なのだ。一方で、世界の肥満率をみるとアメリカの肥満率は日本の10倍である。アメリカの子どもの肥満は900万人という恐ろしい数字である。上位を占める自殺数は旧ソ連の国々である。日本は11番目である。

 これは、大きな問題ですがアメリカは世界の富の約3分の1が集まっていることです。次いで日本、ドイツという順である。では全てのアメリカ市民が豊かに暮しているかというと、そうではない。都市中心部が貧困地区に没落した。麻薬密売に手を染めていくのが10代、20代の若者である。気になる現象としては、先進国でもっとも犯罪増加率が高いのが日本である。これには驚いた。

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。

あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。また、ともし火をともして(ます)下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。」

(マタイによる福音書第五章13節〜15節)

〔2005年6月12日〕