止揚学園に行って

                                           保育園卒園児
                                               去来川 萌子

                              平成141014

 私が止揚学園に愛光保育園の先生たちと行くことになったきかけは、夏休みの宿題の一つの、障害者とのふれあい体験作文でした。私のふだんの生活では障害者とふれあう事はほとんどありません。なのにその作文コンクールで私は、最優秀賞というすごい賞をもらってしまったのです。その作文は、テレビに出ていた同じ学年の女の子について、そのときに思ったことを素直に書いただけなのです。そしてその受賞の手紙がきて大喜びしている所にまったく知らない止揚学園という名前のところからぼ金のお手紙がとどきまいた。どの手紙の中に、テレビに出ている障害者はまだ恵まれた障害者で、誰にも気付かれないで、がんばっている障害者がいる事や、便利になればなるほど、障害者には不便になっていると書かれてあって、ショックで、それをよんで私は、とてもはずかしくなりました。障害者とふれあってもいないのにエラそうな事書いて、賞までもらって。

 そして、賞をもらった事も、あまり、うれしくなくなりました。

 妹が、保育園のクリスマスプレゼントに一枚のカレンダーをもらってきました。くるくるまいてあったカレンダーをひろげて、私はびっくりしました。あまりにきれいな色とすごく元気をくれるような力強さとで、私と弟と妹は「私はこれが好き。」とか「これが気に入った」とか言いながら、三人で壁にはって、いつまでもながめていました。すると『止揚学』という名前が書いてあります。

 それを見て私は、何とも言いあらわせない気持ちになって、この絵を書いた人にあいたくなりました。保育園からもらったカレンダーなんだから、洋子先生(園長)に聞けば何かわかるかもしれない、と思って聞いてみました。すると、洋子先生は、止揚学園へ行ったことがあるという事で、今度行くことがあったら、萌ちゃんも連れてってあげる、という返事でした。私はこの絵を書いた人に会えるんだと思うと、やっとふれあえるんだ、テレビじゃなくって!!と思ってうれしくなりました。

 そして、やっと約束の日が来て先生たち大人ばっかりの中で子どもが一人で少し、恥ずかしくって、きんちょうしながら、止揚学園に着きました。創立40周年の記念日だったようで、福井先生というおもしろい先生の楽しいお話を聞いたり、歌を歌ったりしました。中でも一番心に残った曲は『こどもの笑顔を消さないで』です。

 そして一番すごいなと思ったのは、うらしま太郎のげきでした。一生けん命の気持ちがつたわってきました。止揚学園に行ってわかった事は、あの絵を書いた人は大人だったということでした。そして園は、コスモスがいっぱい植えてあって、たくさんの花に囲まれてとても、やさしい気持ちになりました。きっと、満開の花畑を想像しながら、園のみんなで、力を合わせて喜んでくれる皆のために植えたんだろうなぁと思いました。こん度、いけるのなら、記念の日じゃなくて普段の日に普段の止揚学園が見たいし、ふれあってみたいと思います。