『バッハの信仰』

 

林 宣雄牧師

 

 ヨーハン・ゼバスティアン・バッハの生誕 300年を記念する行事がヨーロッパを中心に盛大に催された。ルターと同じくバッハも少年聖歌隊で歌った。幼少期に両親の死により苦労した。18才でオルガニストであり、また、オルガンの演奏技術、作曲技術を完璧なものにすることに努めた。
 1747年、当時62才のバッハは高度な音楽知識を持っていた神学生ヨーハン・ゴットフルート・フルデの記念帳に一曲の献呈カノンを書き込み、ラテン語で「キリストは十字架を担う者たちに王冠をかぶせられるであろう」という格言を添えた。この格言は何を語っているのだろうか。人生は「十字架を担って進むこと」「十字架の道」という表現にあるように、自らを十字架を負ってイエスに従うこと。このことをとおして勝利の王冠を得るといっている。この告白は、バッハの個人的なキリスト教信仰と永遠の命への希望がこのきわめて簡潔な形の中に表現されたものとして見ることができる。

「神には栄光、人の心に喜び」
             (ヘレーネ・ヴェアテコン著を参照する)


                                    〔2006年4月2日〕