「イコン」iconにつて

 

林 宣雄牧師

 

 icon(聖画像)とは、キリストや聖母マリア、聖人、天使などの画像やそれを表現したものです。東方教会(ハリストス正教会)のイコンは美しいものです。Εικδη(エイコン)というギリシャ語が語源です。

 icon(アイコン)はご存じの通り、コンピュータ用語でもあります。iconから派生した言葉にiconic、iconoLogy(図像)という言葉もあります。日本人のイコン画家山下りんのことを少し紹介します。

 1873年(明治6年)15歳のとき上京し浮世絵師に学び、さらに日本画、そして西洋画を学んでいた。工学美術学校在学中、ペテルブルグのノヴォジェーヴィチ女子修道院に留学し絵画の指導を受けた。

 イコンには二つの様式がある。ひとつはロシア文化のもとなるビザンチン文化の伝統を受け継いだ「ギリシャ画」と呼ばれるもので、卵黄と顔料を練った絵具を使用し、板に麻布をはってそこに描く。自由に画くことは許されず、聖像表現の形をなぞる。もうひとつは、西洋絵画の写実主義の影響を受けた「イタリア画」と呼ばれるもので、板やカンパス、油絵に使用する。彼女は35年間のほとんどの時間をイコン制作に費いた。

 

 「(はじ)めに(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。」
                 (ヨハネ第1章1節)

                〔2006年6月18日〕