「空間とは何か」−その2−

 

林 宣雄牧師

 

 「場としての空間」を考えてみよう。

 場の定義によれば「空間の一定領域内で特別な点を除き、各点×にある量ψ(χ)が定義されているときに、この領域を場のfieldという」もっとも基本的な場の理解からすると「地形」つまり「等高線図」によって示される地形が場の一種である。地形は平面上の各点に高さを示す関数が与えられていると理解できる。

 場の概念が物理学の外の諸分野で盛んに用いられるようになる。意識の場、感覚の場とかキリスト教分野でも宣教の場(伝道の場)といったようにある。要は、場という用語を論理的な概念装置によって、どう説明されるのかが各分野における学問の課題である。最近、よくに「中心と周縁」「多極分散」といった表現は場の状態を示す事例といってよいであろう。空間の状態を示す関数では天気図の関数、騒音のレベル、明るさや環境状態を直接的に示す関数(人口密度、地価の状態、自動車の速度、教育や福祉施設数等々)をかなり私たちは場としてとらえているといってよい。日本の住居では「表と裏」「(かみ)()(しも)()」といった体験的な空間把握が行われている。前者は明るさの場の傾向面分析として説明されている。後者は空間の流れをベクトル的にとらえた斜向面として理解している。日本の家屋には快適さを得るためのすだれとかこたつがある。空間に関連する。

〔2007年2月25日〕