『受難週』 

林 宣雄牧師 

 十字架に(はりつけ)にされたイエス・キリストの 受難と死を(いた)み、その()の服し、(かい)(こん)するための一週間である。レントの最終週に当たる。

福音書に従ってイエスの一週間を簡単に追ってみると、まず日曜日にエルサレムに入場する。翌月曜日に(みや)(きよ)めの出来事、火曜日には終末の預言、水曜日にはユダの裏切りがあり、足に 香油が注がれた。木曜日に使徒たちの足を洗って最後の晩餐をとりゲッセマネで祈る。金曜日にピラトの裁判と十字架の受難、埋葬があり、土曜日に墓のなかにいたイエスは翌日曜日の早朝、死から(よみがえ)るのである。現在のカトリック教会では、聖なる過越の三日間が始まるのは、聖木曜日の日没後、主の晩餐の夕べのミサからである。司祭は翌日の用いる分のパンも、このときに聖別しなければならない。イングランドのエリザベス一世(在位15581603)から  ジェイムズ二世(16851688)までの国王は、この日に自分の年齢と同じ人数の貧者の足を洗うのを慣例としていた。
 イエスがゴルゴタの丘で十字架刑にかけられ亡くなったことを記念する日、聖公会では (じゅ)()()と呼ぶ。英語でGood Fridayという。

この場合のグットは良いという意味ではなく教会によって聖別された日、または季節のことを指す。ドイツ語はカールフライタークという。悲嘆の金曜日というほどの意味である。

〔2007年4月1日〕