「教会の受難節(レント)について」
                                 ―その1−

林 宣雄牧師

 今年のレントは2月21日から始まりました。この日を「灰の水曜日」(Ash Wennesday)と呼びます。キリストの苦しみと十字架の死を記念する期節は、日曜日を含んで46日間です。「レント」(Lent)とは本来、春という意味です。この語は「長くなる」(Lengthen)ということで、日が長くなる季節のことです。

 旧約聖書にヨブという人物が登場します。「ヨブは灰の中に座り、素焼きのかけらで体中をかきむしった。」(ヨブ記2章8節)新約聖書では「これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。」

 灰をかぶる、とは悔い改め、罪の告白という意味に理解されます。おそらく、神の前に座して長い時間をかけて真剣に祈り、懺悔や悲しみを訴える。祈っている人の頭や肩に塵が降り積もるほどであったということです。

 日本でも、古代の蝦夷たちは敗戦を覚悟した戦いに臨む場合、身体に灰をかぶって戦ったといわれる。教会では「レントへの招き」として礼拝で朗読される。

「主にあって愛する兄弟姉妹、代々の教会は我らの主の苦難と復活を記念するこの季節を深い献身の思いをこめて守ってきました。

 み名によって、この聖なるレントへとあなたがたを招きます。自らをかえりみ、悔い改めと祈りと断食と愛の献げ物によってこの季節を守りましょう。」

〔2007年3月18日〕